この連載は、私(河内)が、プログラミングのできない60代の初心者として、AIを仕事の相棒にするまでに、実際にやったことを書いたものです。
うまくいったことも、つまずいたことも、隠さず全部。専門家に向けたものではありません。「AIを使ってみたいけれど、何から手をつければいいか分からない」——かつての私のような方に向けて書いています。
この連載の、たった一つの約束
ここに書いてあるのは、実際に自分でやったことだけです。まだ試していないことは、「まだ試していない」と正直に書きます。
手順は、2026年7月の時点のものです。AIの道具は変化が速いので、画面が少し違っていたら、そのつもりで読んでください。
読み方
上から順に読めます。全部で54回。1回は、5分から10分ほど。
多くは、読むだけで大丈夫です。実際に手を動かすのは、一部の回だけ。そこには「手を動かす回です」と書いてあります。急がず、一日一つでも構いません。
分からない言葉が出てきたら
知らない言葉やボタンが出てきても、大丈夫です。覚えなくて構いません。知りたいのは「これ、読むだけ? 戻せる?」——そこにだけ答える一枚を、置いておきます。
- 用語とボタンの早見表 —— Grep・コミット・push・確認の窓。読むだけか、戻せるか、それだけで見分ける一枚。
- CLAUDE.md・Git・GitHubの関係 —— AIに頼んでから保存されるまで、5つの部品がどうつながっているか。
- AIエージェントとは —— 「答えを返すAI」と「実際にやるAI」の違い。手足がついても、危ないことは人が握る。
- 許可モード早わかり —— 自動・手動・プランなど5つのモード。どれを選べばいいか。
- AIの用語 早見表 —— 言葉の意味と、いつごろ出てきた言葉なのか。上の一枚で足りないときは、こちらを引く。
その1:まず、全体像と道具立て
- このサイトは、AIと二人で作りました —— 何を、どの順番でやったのか。まず全体を見てみる。
- AIを相棒にするために、最初に揃えた3つの道具 —— 本体・母艦(自分のフォルダ)・拡張機能。ここがすべての土台。
- AIへの頼み方で、結果は変わる —— 私が毎回している、5つのこと。
その1.5:いちばん最初の据え付け(手を動かす回)
ここは、実際にやってみたくなった方へ。私自身が最初につまずいた所です。読み物として飛ばしても構いません。
- Claude Codeを、パソコンに入れた日 —— ブラウザが重くなって、デスクトップアプリへ。最初は真似から。
- 母艦を、どこに置くか —— Dropboxに作って、やり直した話。同期フォルダの中に作らない。
- 画面に「コミット」と出た日 —— 押していい?への答え。Gitとコミット。
その2:安全の土台をつくる
- AIに「鍵」をかける —— お願いと鍵は、ちがう。
- 「自動」を、どこまで任せるか —— 戻せるものは自動に、戻せないものは人間に。
- 設定画面、触るのは3つだけ —— 全部を理解しなくていい。
その3:AIに「記憶」を持たせる
- CLAUDE.mdという司令塔 —— 毎回、同じ前提を渡す一枚。
- プロンプトは「使い捨て」から「資産」へ —— うまくいった指示文を、ためる。
- 「記録して」の一言で、AIが整理してくれる —— 行き先を、こちらが言わなくてもいい。
- 賢くするのは、AIではなく「記憶の本体」 —— ここまでの全部が、なぜ効くのか。連載の折り返し。
その4:もっと働いてもらう・外から使う
- AIに鍵を、見せずに渡す —— 環境変数という引き出し。
- AIを何人も、同時に走らせる —— 1セッション1案件。
- 外からでも動かす —— スマホとクラウドで。
その5:作る・整える
- ChatGPTで育てた「マイGPT」を、URLひとつのアプリにする —— 言葉を、動く形にする。
- AIに、文字起こしを整えてもらう —— 一言一句、残す。
- 自分だけの「呼び出しボタン」を作る —— よく使う作業を、一言で呼ぶ。
その6:AIに任せる仕事を、増やしていく
ここからは、料金や使い分け、そして「実際にどこまで任せられるか」の話です。少し進んだ内容ですが、読み物としてどうぞ。
- AIに、いくら払うか —— プランの話。まず下から、止まったら上げる。
- AIを、使い分ける —— 司令塔と、検証役。
- MCPって何? —— 言われるがままに、繋いだ日。
- MCPで繋いだもの —— 相棒に、腕が一本ずつ増えていく。
- AIが、ブラウザを操作する —— 最後のボタンは、自分で押す。
- WordPressを、AIと動かす —— このサイトも、そうやってできた。
- 過去を、救い出して、仕分ける —— クラウドに閉じ込めた記録を、手元に取り戻す。
その7:さらに任せる、そして道具を選ぶ
自動化の応用と、「道具を増やしすぎない」という考え方です。最後は、繋がなかったものの話で、静かに閉じます。
- MCPがなくても繋がる——人の鍵を預かるとき —— 必要な期間だけ、慎重に。
- 出典つきで答える図書館 —— AIの「嘘」に効く道具。
- 毎朝、AIが見回りに来る —— 見回りはするが、手は出さない。
- 「アップして」で、公開場所へ —— 置き場所が違っても、届け方は同じ。
- 繋がなかったものと、その理由 —— 道具は、多いほど強いわけではない。
その8:AIで、絵も動画も声も
道具を繋いだら、AIは、絵や動画や声まで作れるようになりました。ただし、何を作り、何を語るかは、いつも人の側に。
- AIで、絵を作る —— 描けない私が、言葉で絵を頼む。
- AIで、動画を作る —— いちばん大事なのは、台本だった。
- AIに、声を吹き込む —— 人の声は、鍵と同じで、慎重に。
その9:もう少し、繋ぐ・楽にする
日々の仕事に、AIをもう少し。予定やメール、連絡先の整理、無料の道具、そして声で伝えること。
- AIが、予定と書類とメールを扱う —— Googleとの連携。送る・消すは人の手で。
- AIが、名簿の抜けを見つける —— 読むだけ・送らせない。
- 無料でも、声は作れる —— 5回失敗して、やっと動いた。
- 声で、AIに指示する —— タイピングが速くなくていい。
その10:使いながら、締めていく
道具がそろってきたら、今度は足元を固める番でした。増えた鍵を金庫にしまい、繋ぐものを一つずつ見極めて、要らないものは締める。地味だけれど、いちばん効く作法の話です。
- パスワードは、頭で覚えない——金庫を、一つ決める —— 鍵が増えたら、金庫を一つ。覚えるのを、やめる。
- 別のAIを、触ってみた日 —— 便利と怖いは、同じボタンの中。一つずつ見て、要らない時は締める。
- 「読むだけ? 戻せる?」——意味より先に、聞くことがある —— 分からない言葉やボタンが出たら、意味より先に、この二つ。
- 締めた日——連携の後始末は、両側から —— 解除ボタンだけでは、締まっていなかった。二年前の鍵が生きていた話。
- 金庫を点検したら、464件と出た —— 全部直さないと決めた。鍵の重さで、三つだけ選ぶ。
その11:AIと、本物の仕事を回す
ここからは、私の本業(撮影の仕事)に、AIを本格的に入れた話です。道具の話一つと、仕組みの話一つ。
- 「ダウンロードしなければ」と思っていた —— 運ぶ作業が、消えた日。面倒だな、は正しいセンサー。
- AIの作った物を、別のAIに検品させたら —— 三度とも、急所が見つかった。重要書類は、本人以外の目を通す。
- 3つ言うだけで、飛行計画の下書きが出てくる —— 白紙から考える、が消えた。ただし最終確定は、人間の電話。
- 法律の記録係を、AIに任せる —— 話すだけで、帳簿が付く。続く形にしてはじめて、義務は守れる。
- AIに、法律を推測させない —— 条文の置き場を作ってから、聞く。書く係・調べる係・検める係。
その12:型にして、回す
一本を作れるようになったら、次は「続けられる形」にする番でした。この連載を短いアニメ動画にしていく仕事で、実際に測った数字の話です。
- 1本目は丸1日、2本目は58分——型の力 —— 手順を書き残すと、二度目から速くなる。失敗も、型に書き足せば資産になる。
- 作り溜めという備え——芯だけ、先に作る —— 何を先に作るか。軽い芯を先に全部、重い実行は後から一つずつ。
- 平べったい動画が、アニメになった日 —— 差は道具ではなく、アニメの「文法」だった。カット割りと切り返し。
- 口が、動いた——任せる所と、任せない所 —— AIは表情まで演技した。それでも文字と図解は任せない。
- すごい機能を、全部は使わない —— 持ち点との折り合い。配分を先に決めたら、作ることに集中できた。
- AIは、不満を持たない —— 「もし私が言わなかったら?」と聞いたら、怖い答えが返ってきた。基準は、人が運ぶ。
最後に
情報は、隠していません。手順は、全部ここに書いてあります。
それでも、自分の場合が分からなくなったときのために、隣に座る仕事をしています。まずは、気になった一本から、どうぞ。
