これは、読むだけで大丈夫な回です。少し進んだ話です。
MCPの記事で、AIに道具を繋ぐ「差し込み口」の話を書きました。でも、世の中の道具が、全部この差し込み口を持っているわけではありません。
差し込み口がなくても、繋げる
差し込み口(MCP)がない道具は、別の口で繋ぎます。「API」という、道具どうしを直接つなぐための入り口です。
繋ぎ方は、鍵を見せずに渡す記事と同じ考え方でした。その道具の管理画面で「合鍵(キー)」を発行して、AIに渡す。すると、AIがその道具を動かせるようになります。(この鍵は、ファイルには保存せず、その会話のときだけ貼って渡しています。いつでも作り直せる鍵なので、この形にしています。よく使うようになったら、引き出し(環境変数)に移す、と決めています。)
私の場合は、メールを配信する道具(リザスト)を、この方法で繋ぎました。差し込み口がなくても、繋ぐ道はある、ということです。
人の鍵を、預かるとき
ここで、一つ、大事な話が出てきます。
繋ぐ鍵は、自分のものだけとは限りません。人の仕事を手伝うとき、その人の鍵を預かることがあります。私は、みつこさんという方のメール配信を手伝うために、みつこさんの鍵を預かりました。
人の鍵を預かるのは、自分の鍵より、ずっと重いことです。だから、作法を決めました。
- 本人の前で説明して、了解をもらってから預かる
- 必要な期間だけ預かる。ずっと持ちっぱなしにしない
- 金庫(1Password)に控える。ファイルにもチャットにも書かない
- 仕事が落ち着いたら、持ち続けるかどうかを見直す
自分の鍵の管理より、一段、慎重に。それが、人の鍵を預かるということでした。
一つ、道具のクセ
もう一つ、こういう道具には、小さなクセがあることも。
たとえばリザストは、「1秒に1回まで」という速度の決まりがあります。速く連続で呼ぶと、止まります。でも、これは故障ではありません。1秒待って、もう一度やればいい。
便利さと、預かる重さ
道具を繋ぐと、できることが増えます。人の仕事まで、手伝えるようになる。
でも、人の鍵を預かるなら、便利さと同じだけ、預かる重さも引き受ける。必要な期間だけ、慎重に。そこだけは、崩さないようにしています。
