Claude Code の始め方を調べると、公式の手順や、プログラムを書く人向けの入門がたくさん出てきます。多くは、黒い画面(ターミナル)にコマンドを打つところから始まります。
私はふだん、ターミナルを使わずに、Claude のデスクトップアプリの中で Claude Code を使っています。Windows と Mac の2台に入れ、入れ方の手順を作って、何人かの方と一緒に入れてきました。
この回では、デスクトップアプリで Claude Code をインストールして、最初の1回を使ってみるまでを、Windows と Mac の両方で書きます。途中で実際につまずいた所も、そのまま載せます。
1 始める前に用意するもの
用意するものは2つです。
- Claude の有料のプラン:Claude Code は、Pro・Max・Team・Enterprise のどれかで使えます(公式の案内で確かめました)。無料のプランでは、アプリの中に「Code」が出てきません。申し込みは、ご自身で claude.ai から行います
- パソコン:Windows か Mac。Windows は、Claude のアプリのインストーラーが、ふつうのパソコン(x64)用と ARM64 用に分かれています。どちらか分からないときは、Windows の「設定」→「システム」→「バージョン情報」の「システムの種類」を見て、「ARM」と書いてあるときだけ ARM64 用を選びます
もう一つ知っておくと安心なのが、使える量です。Claude Code で使える量は、ブラウザやスマホでのいつもの会話と同じ枠です。会話でたくさん使った日は、Claude Code で使える量もそのぶん減ります。
2 使う形は3つ。私はデスクトップアプリを選んでいます
この回で比べるのは、次の3つの形です。
- デスクトップアプリ:Claude のアプリを入れて、上の「Code」を押して使う。ターミナルは要りません
- ターミナル(コマンド版):黒い画面にコマンドを打って入れ、「claude」と打って使う
- Web:ブラウザの claude.ai/code から使う
私が使っているのは、2台ともデスクトップアプリです。公式の案内にも、デスクトップアプリには Claude Code が含まれていて、Code を使うためにコマンド版や Node.js を入れる必要はないと書かれています。この回も、デスクトップアプリで進めます。
3 Windows に Claude Code をインストールする
Windows では、先に Git という部品を入れてから、Claude のアプリを入れます。Git は、作ったものの記録を残すための部品で、あとの「保存」で使います。公式の案内でも、Windows では Git for Windows を入れておくことが勧められています。
1. ブラウザで https://git-scm.com/downloads/win を開き、「Git for Windows/x64 Setup」を押す(入れ方の手順では、ここで「ARM64」と書かれたものは押さないと案内しています)
2. ダウンロードしたファイルを開き、英語の画面は全部「Next」、最後に「Install」
3. 最後の画面で「View Release Notes」のチェックを外してから「Finish」
4. ブラウザで https://claude.ai/download を開き、「Windows 用ダウンロード」を押す(「システムの種類」に「ARM」とあるときだけ「Windows(arm64)」)
5. ダウンロードしたファイルを開き、「始める」を押して、ご自分のアカウントでサインインする
6. 画面の上の切り替えで「Code」を押す
有料のプランに入っているのに「Code」が出ないときは、アプリを一度閉じて、開き直してみてください。
4 Mac に Claude Code をインストールする
Mac では、アプリを先に入れます。Git は、このあとの「最初の1回」で、フォルダを選んだ直後に入れ始めます。
1. 先に、iCloud の設定を見ておく。りんごのマーク →「システム設定」→ ご自分の名前 →「iCloud」→「Drive」の中の「デスクトップ」フォルダと「書類」フォルダのスイッチです。オフなら大丈夫で、「iCloud Drive」そのものがオフのときは、このスイッチ自体が出ません。それも大丈夫です。オンでも切り替えなくて大丈夫です。あとで、その外にフォルダを作ります
2. ブラウザで https://claude.ai/download を開き、「macOS 用ダウンロード」を押す
3. 「Claude.dmg」を開き、出てきた窓で、Claude のマークを右の「Applications」へ引っぱって重ねる
4. command + スペースで「Claude」と打って開き、「開いてもよろしいですか?」と出たら「開く」
5. サインインして、上の切り替えで「Code」を押す
5 インストールしたら、最初に設定を3つだけ見る
使い始める前に、左下のお名前 →「設定」で、3つだけ見ておきます。お金と情報を守るための3つです(Windows で確かめた画面の名前です。Mac では名前が少し違うことがあります)。
- Claude Code →「バイパス権限モードを許可」:灰色ならそのまま。青になっていたら、押して灰色にします。確認なしで何でも実行できるようになるスイッチです
- プライバシー →「Help improve our AI models」:会話を AI の学習に使ってよいかのスイッチ。仕事の情報を扱うなら、青になっていたら押して灰色にします
- 使用量 →「使用クレジット」:灰色ならそのまま。青なら押して灰色にします。追加のお金がかからないようにするためです。スイッチが見当たらないときは、「使用量を追加購入」を押さないでおけば大丈夫です
この3つは、プランやアカウントによって最初の状態が違うことがありました。私の画面と、教える相手の画面で、学習のスイッチが逆になっていたこともあります(Claude Code の講座で設定を教える前に、習う人と同じ画面で確かめる)。ご自分の画面で一度見ておいてください。
6 最初の1回の使い方
インストールしただけでは、まだ何も始まりません。最初の1回で、フォルダを決めて、約束を入れて、2回質問して、保存するところまでやります。
① 自分のフォルダを作って選ぶ。 Claude Code は、選んだフォルダの中で仕事をします。私は claude-data という名前にしています。
- Windows:デスクトップで右クリック →「新規作成」→「フォルダー」で claude-data を作る。Claude に戻り、入力欄の上の「フォルダなし」を押して、作ったフォルダを選ぶ
- Mac:入力欄の上のフォルダの名前を押して「フォルダを開く…」。選ぶ画面で shift + command + H を押してご自分の名前の場所へ移り、左下の「新規フォルダ」で claude-data を作って「開く」
「このワークスペースを信頼しますか?」と出たら、「ワークスペースを信頼」を押します。ご自分で作ったフォルダなので大丈夫です。
② 最初の頼みごとで、場所を確かめる。 最初は、Claude が今どこにいるかを確かめる頼みごとが安心です。
「いま開いているフォルダの場所を、フルパスで教えてください」
Windows なら C:\Users\(利用者の名前)\Desktop\claude-data、Mac なら /Users/(利用者の名前)/claude-data のように返ってくれば大丈夫です。Windows で「OneDrive」、Mac で「iCloud」「Mobile Documents」「Desktop」「Documents」という文字が入っていたら、作る場所がずれています。Windows で OneDrive の中だったときは、「いま開いているフォルダは、OneDriveの中にあります。OneDriveの外に claude-data というフォルダを作り直して、そこを開くまでのやり方を、1つずつ教えてください。」と送ると、Claude が1つずつ教えてくれます。Mac は、上の「フォルダを開く…」からやり直します。
③ Mac は、ここで Git を入れ始める。 続けて「xcode-select –install を実行してください。」と送ります。確認の窓が出たら「インストール」を押します。入り終わるまで7分ほどかかるので、待たずに次の④へ進んで大丈夫です。
④ 約束の文書(CLAUDE.md)を入れる。 フォルダの中の CLAUDE.md に書いたことは、毎回自動で Claude に渡ります。入れ方は、Claude に頼むだけです。
「このフォルダに CLAUDE.md という名前のファイルを作って、下の内容をそのまま入れてください。中身は変えないでください。」
この言葉のあとに、約束を貼って送ります。約束の全文は、記事の最後で案内している特別特典の手順に載せています。私がお渡ししている約束には、「わからないことは、推測で進めず、わたしに質問してください」「消す・上書きするなど、元に戻せないことをする前は、必ず確認します」のような行が15行ほど入っています。
⑤ 同じ質問を2回して、違いを見る。 まず、次の質問を送ります。
「あなたは誰ですか。わたしのことを知っていますか。」
次に、ご自分のこと(仕事の内容や、呼んでほしい名前など)を短いメモにして、CLAUDE.md の最後に「わたしのこと」として足してもらいます。メモは Claude の会社(Anthropic)に送られて読まれるので、お客さまのお名前・パスワード・カードの番号などは書きません。
足し終わったら、左の「+ 新規」を押し、入力欄の上が同じフォルダになっているかを確かめてから、1回目と一字も変えずに同じ質問を送ります。2回目の答えに、メモに書いたことが出てくれば、約束とメモが届いています。
⑥ 保存する。 Mac は、③の Git が入り終わってから送ります。
「このフォルダで git init して、最初のコミットをしてください。」
「コミットしました」(言い方は少し変わります)と出れば保存できています。コミットは、あとで戻れる場所を作る操作です(画面に「コミット」と出た日——押していい?への答え)。出なかったときは、下の「困ったとき」の言葉を送ります。
7 実際につまずいた所
入れ方の手順を作るとき、Windows と Mac で一度ずつ、最初から最後まで通して試しました。どちらも60分ほどで最後まで進みましたが、途中で止まった所があります。
- Windows:Git のボタンの名前が、手順と違って見えた。 実物は「Git for Windows/x64 Setup」でした
- Windows:最後に英語の説明が開いた。 「View Release Notes」のチェックが、最初から入っていました
- Windows:エクスプローラーで右クリックしても「新規作成」が出なかった。 「ホーム」の画面で開いていたためで、ご自分の名前のフォルダへ移ると出ました
- Mac:フォルダを作るのに6分半かかった。 Windows では2分ほどでした。メニューを探しているうちに、カーソルが「ゴミ箱を空にする」の上に来ていたこともあります(押してはいません)。それからは、Claude の画面の「新規フォルダ」で作る形に変えました
- Mac:保存の段で「開発者ツールが見つかりません」と出た。 Git がまだ入っていなかったためです。xcode-select –install で入れ、7分ほどで入りました。いまは、フォルダを選んだ直後に入れ始める順番にしています
どこで止まっても、作ったファイルはフォルダに残ります。困ったときは、この言葉をそのまま送ってみてください。
「いまの作業が、うまくいきませんでした。何が起きたのかを専門用語なしで説明して、次にやることを1つだけ教えてください。」
押しても反応しないときは、まずアプリを終了して開き直します。Mac は、赤い丸で窓を閉じただけではアプリが終わっていないので、command + Q で終了してから開き直します。入力欄で行を変えたいときは、Windows は Shift + Enter、Mac は shift + return です。
8 2台目のパソコンでも同じように使えるか
Windows で使い始めたあと、Mac にも同じ環境を整えました。アプリの入れ方は同じでしたが、2台目ならではの所が2つありました。
一つは、Claude が Chrome を動かすための拡張(Claude in Chrome)です。Mac の Chrome に拡張を入れていなかったので、Mac から頼んだのに、動いていたのは Windows の Chrome でした。いまは、始める前に、どのパソコンの Chrome がつながっているかを確かめてから頼んでいます。
もう一つは、サイトにつなぐためのユーザー名と鍵です。コピーして貼る形で入れたら、ユーザー名に別の文字が入っていて、つながりませんでした。小さな入力の窓を出して、手で打つ形に変えたら、1回でつながりました。
9 次に読むもの
インストールしたあとは、次の回が役に立ちます。
この回では大まかな流れだけを書きました。押す場所を図と写真で一つずつ追える、Windows 用と Mac 用の入れ方の手順は、特別特典としてお渡ししています。
