これは、読むだけで大丈夫な回です。別のAIを、触ってみた日の続き——あの記事で「実験が済んだら、必ず締める」と書いた約束を、果たした日の話です。
宿題を、回収しに行った
別のAIを触った日から、二日後。締める作業を、AIと一緒にやりました。
操作は、いつもの相棒のAIがブラウザでやってくれて、私は画面を見ながら、判断だけをしました。締めるのは、GmailとGoogleドライブの連携。あの日の実験で繋いだ、メールと書類の二つです。
そのはず、でした。
開けてみたら、五つ繋がっていた
設定画面を開いて、最初に驚いたのは、そこです。
締めるつもりの二つのほかに、カレンダー・Slack・Notionも「接続済み」になっていました。五つ。 自分では、二つのつもりだったのに。
繋いだ覚えがない、とは言いません。どこかの時点で、自分で許可したのだと思います。ただ、覚えていなかった。自分が何を繋いでいるか、人は正確に覚えていない——これが、この日の最初の発見でした。
だから、記憶を頼りにしないで、画面を開いて数える。それしかありません。
AIは、リストを一つずつ開いて状態を確かめ、宿題になかった三つについては「解除しますか?」と私に聞いてから進めました。答えは全部「解除」。使っていない連携を、残す理由がありませんでした。繋がなかったものの記事の「困ってから、増やす」で、また困ったら繋げばいいのです。
山場:解除しても、まだ締まっていなかった
五つとも解除して、これで終わり——ではありませんでした。ここからが、この記事でいちばん伝えたいところです。
Googleのアカウント設定に、「リンク済みアプリ」というページがあります。自分のGoogleアカウントに、どのアプリがどこまで入れるかの一覧です。開いてみると、そこに「OpenAI」(ChatGPTの会社)が、まだ2件、残っていました。
1件は、ログイン用。プロフィール情報だけの、軽いものです。
もう1件を開いて、息をのみました。Gmailのメールの閲覧・作成・送信。ドライブのすべてのファイルの表示。ドキュメントやスプレッドシートの編集。——など、合わせて12の権限が、付与されたままだったのです。
そして、付与された日付は——2024年8月15日。今回の実験より、ずっと前です。二年近く前のどこかで私が許可して、そのまま忘れていた鍵が、ずっと生きていました。
つまり、こういうことです。アプリ側で連携を解除しても、Google側に渡した鍵は、自動では消えない。 締めたつもりで、片側しか締めていなかった。
確認の窓を、読んでから押した
「すべてのアクセス権を削除」を押すと、確認の窓が出ました。前の記事で書いた、あの安全装置です。
焦らずに読みました。アクセス権は消える。OpenAIのアカウント自体は消えない。——大丈夫。そう判断して、AIに進めてもらうと、「OpenAIはGoogleアカウントのデータにアクセスできなくなりました」と表示されました。
ログイン用の1件は、意図して残しました。ChatGPTに入るための入り口は、まだ要るからです。全部消すのが正解ではなく、何のための連携かを見て、残すものは残す。 それも、締める作法のうちだと思います。
締めは、両側から
この日、覚えたことは一つです。
繋ぐのは、ボタン一つの一瞬です。でも締めるときは、両側を見る。アプリの側と、鍵を渡した側(Googleアカウントの「リンク済みアプリ」)と。
「締めた」と言えるのは、両側を見た後でした。
