動画を作るとき、私は編集ソフトをほとんど開きません。その代わりに頼っているのが、FFmpeg です。
FFmpeg には、ボタンや画面がありません。動画の長さを詰める、場面をつなぐ、字幕を載せる、音量を合わせる。こうした作業を、文字の命令で行います。命令は覚えなくて大丈夫です。打つのは Claude Code で、こちらは日本語で仕上がりを伝えるだけです。
この回では、Claude Code と FFmpeg で動画を作るときの頼み方と、人が自分の目と耳で確かめる所を並べます。
入れるところから、Claude Code に頼む
FFmpeg が入っていなければ、「FFmpeg を入れてください。入れる前に、何をするか一言で説明してください」と頼みます。入れ終わったら、「入ったか確かめて」と続けます。
頼むときは、素材と仕上がりを言葉にする
頼み方の要点は、「何を使って」「どんな形に」です。たとえば、こう頼みます。
「このフォルダの写真5枚と、この音声を使って、縦長で30秒の動画を作ってください。下に字幕を入れて、曲は声の邪魔にならない大きさで」
縦か横か、長さ、字幕の位置、音の扱い。ここまで言えば、1本目が出てきます。完璧でなくてかまいません。見てから直すほうが早いからです。
人が確かめるのは、この3つ
出来上がった動画は、必ず自分で見て、聞きます。私が毎回見ているのは次の3つです。
- スマホの幅で、字が読めるか……パソコンの大きな画面では読めても、スマホでは小さすぎることがよくあります
- 曲が声を邪魔していないか……私は、曲を声よりはっきり小さく、一定の大きさで流すように決めています
- 最初の3秒が止まって見えないか……最初の画面が動かないと見る人が離れやすいと考えて、私は毎回ここを見ています
気になる所があれば、そのまま言葉で伝えます。「字をもう一回り大きく」「最初の3秒に動きのある場面を」。
直した理由を、記録に残してもらう
直したら、「いま直したことと、その理由を、動画づくりの記録のファイルに足して」と頼みます。記録は、作業フォルダの中の決まった一つのファイルにまとめておきます。
次の動画を頼むときは、「前の記録を読んでから作って」と一言添えます。私の場合、これを続けて、後から作る動画ほど、少ない直しで仕上がるようになりました。
画面で触るほうが早い作業は、分ける
色の細かい調整など、画面を見ながら手で触ったほうが早い作業もあります。そういうときは、FFmpeg で下ごしらえまで済ませた素材を作ってもらい、仕上げだけを編集ソフトで行います。どちらか一方に決めなくて大丈夫です。
【note実践版へ】
この回のnote版では、作った動画を数えたら700本近くになっていたことと、それがほとんど発信されていない理由を考えた夜のことを書いています。
