Claude Code には CLAUDE.md、Codex には AGENTS.md という、決まりを書いておく文書があります。どちらも、作業を始めるときに AI が読む「申し送りの紙」です。
フォルダの上の階と下の階に、それぞれ置くことができます。私は2つの AI を使っていて、決まりの文書も上下に何本か置いています。この回では、2つの読まれ方の違いと、上下の書き分け方、そして点検の頼み方を並べます。公式の説明は、10月11日に読んだときのものです。
読み進める向きは共通
どちらの AI も、上の階から下の階へ順に読みます。作業しているフォルダに近いものほど、後に読まれます。ここは同じです。
ただ、読む範囲と時点は少し違います。Claude Code は、下の階の CLAUDE.md を、そのフォルダのファイルを触ったときに読みます。Codex は、開いたフォルダまでの文書を読みます。
差が出るのは、食い違ったとき
上と下に、同じことについて違う決まりが書いてあったらどうなるか。ここが違います。
- Codex……下の階、つまり作業場所に近い文書の指示が優先されます。合計が約1万字(32KB)を超えると、その先は読み込まれません
- Claude Code……優先の順は定められていません。食い違いがあると、どちらに従うかはその場で変わり得ます
つまり Claude Code では、ぶつからないように書いておくことが大事になります。
上下の書き分けは、この3つ
10月から、この3つで書き分けると決めました。
- 上の階には、どの仕事にも当てはまる鉄則だけを書く
- 下の階には、その案件だけのことを書く
- 下で上の決まりを変えるときは、「上の◯◯は、この案件では△△にする」と名指しで書く
もう一つ、同じことを2か所に書かないようにしています。片方だけ直して、もう片方が古いまま残るからです。
ときどき、AI に点検してもらう
書き足していくうちに、ずれは出てきます。頼むなら、たとえばこうです。
「決まりの文書を全部読んで、上と下で同じことに違う決まりが書かれていないか、書かれた場所が実在するかを一覧にしてください。直す案は出さず、印だけ付けてください」
結果、書かれた場所は全部ありましたが、いちばん大きな食い違いとして、約束どうしのずれが一つ見つかりました。どれが正しいかは、自分で決めました。直す前に、まず印を付けて並べてもらうのがおすすめです。
【note実践版へ】
この回のnote版では、講座のスライドで引っかかったところから、自分の決まりの文書を点検して約束のずれが見つかるまでを書いています。
