「ダウンロードしなければ」と思っていた——運ぶ作業が、消えた日

これは、読むだけで大丈夫な回です。もし真似したくなったら、設定は10分ほどです。

目次

いつも、運んでいた

iPhoneで撮った写真を、AIの相棒に見せたいことが、よくあります。現場の写真、画面の写メ、書類の撮影。

これまでの私の手順は、こうでした。

撮る → Googleフォトを開く → 探す → 選ぶ → ダウンロード → PCのフォルダに移す → やっとAIに渡せる。

「ダウンロードしなければ」と、いつも思っていました。面倒だけれど、写真とはそういうものだと。

「いま撮った」で、終わり

ある日、iCloud for Windows という公式アプリ(無料)をPCに入れました。設定は10分でした(写真が多い人は、iCloudの容量プランが月130円ほどから要ることがあります)。

手順は、こうなりました。

撮る → AIに「いま撮った」と言う。おわり。

裏で運び屋が、撮った写真を勝手にPCのフォルダまで届けてくれて、AIが最新の1枚を自分で拾って読む。ダウンロードという作業が、人生から消えました。

開通テストで最初にAIが読み上げた写真は、自分のPC画面を撮った写メでした。そこには、この設定作業をしている会話そのものが写っていて、少し笑いました。

面倒だな、は勘違いではなかった

あとから分かった理屈を、やさしく書きます。

クラウドには「上げる」と「降ろす」の2方向があって、これは別物でした。

Googleフォトは、上げるのは自動、降ろすのは手作業です。たとえるなら、上りだけ自動のエスカレーター。下り(PCへ)は階段のまま。私はずっと、下りは階段しかないものだと思い込んでいました。隣に、下りも自動のやつ(iCloud for Windows)があったのです。

つまり、「ダウンロードしなければ」という私の感覚は、勘違いではなく、Googleフォトの世界では事実でした。面倒だと感じていた自分の感覚は、正しかった。疑うべきは感覚ではなく、仕組みのほうでした。

なお、Googleフォトをやめる必要はありません。バックアップとしては優秀なので、役割分担です(iCloud=PCへの搬入路、Googleフォト=バックアップ)。

ただし、二つだけ驚いた

一つ目は、「消しちゃダメ」の罠です。

PCに届いたフォルダは、コピー置き場ではなく、iPhone本体とつながった「窓」でした。窓の中の物を捨てると、家の中の物が捨てられる。つまり、PC側で写真を消すと、iPhoneからも消えます(30日間は「最近削除した項目」から戻せます)。掃除のつもりが思い出ごと消える——これがこの仕組みの一番の事故なので、消したい写真はiPhoneの写真アプリで消す、とだけ覚えておけば大丈夫です。私のAIには「このフォルダの原本には触らない」と約束させてあります。

二つ目は、容量の心配が、杞憂だったことです。

フォルダに大きな動画がずらりと並んでいるのに、PCの容量はほとんど減っていません。実体は雲の上にあって、PCにあるのは「開いた時だけ取り寄せる目次」だったのです。ひたすら複製されて容量が埋まる、という心配は、調べたら要りませんでした。

実測も、書いておきます

初回だけは、遅いです。過去の写真全部の引っ越しが裏で走るので、新しい1枚が届くのに13分かかりました(AIに「届いたら教えて」と頼んで、見張りを置きました)。引っ越しが済めば、数秒から数分です。焦らなくて大丈夫。

道具の話に見えて

AIに何を任せるかの前に、モノが届く道が要る——今回覚えたのは、それでした。

そしてもう一つ。初心者の「面倒だな」は、たいてい正しいセンサーです。感覚を疑わず、仕組みを疑う。そうしたら、作業のほうが消えました。

読んでいて、詰まったときは

分からない言葉が出てきたら

AIの用語 早見表
意味だけでなく、いつごろ・どんな場面で出てきた言葉なのかも書いてあります。

図で見たいときは

最初から順に読むなら

はじめての方へ——AIと仕事をする、最初の一歩
連載54回を、読む順に案内しています。

もっと細かい手順は

note の実践版
同じ内容を、費用・つまずき・実際の頼み文言まで入れて書き直したものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

プログラミングのできない60代の初心者として、AIを仕事の相棒にするまでにやったことを、うまくいったこともつまずいたことも隠さず書いています。

目次