これは、パソコンの中のファイルを直接さわるタイプのAI(私が使っているClaude Code)と、母艦のフォルダがある前提の話です。
いい仕事ができた日、私はAIに一言だけ言います。
この回は、1分のアニメにもしています。先に見ると、話の形がつかめます。
「記録して」。
すると、AIが勝手に、その日のことを整理して、しかるべき場所に残してくれます。私は、どこに残すかを指定していません。
この「記録して」は、頼み方の記事の最後で挙げた一言の、行き着く先でもあります。
行き先を、こちらが決めない
以前は、「これは作業記録のフォルダに」「これは手順のメモに」と、私が一つずつ行き先を指定していました。
でも、一つの出来事は、残すべき場所が一つとは限りません。たとえば、新しい道具をつないだ日なら——設備の台帳にも、つまずきの記録にも、初心者向けの手順にも、その日の日誌にも、記事の種にも。3か所も6か所もにまたがるのが、むしろふつうです。
これを毎回、人間が振り分けるのは大変です。だから、その仕事をAIに渡しました。
秘書に「これ、記録しておいて」と言うと、適切な引き出しに仕分けてくれる。あの感覚に近いです。
AIがやっていること
「記録して」と言われたAIは、こう動くように約束してあります。
この約束の実体は、母艦に置いた「振り分け表」——どんな出来事は、どこに残すか——を書いた一枚です。これも私が書いたのではなく、AIに作ってもらいました。司令塔の一枚から、この表を参照させています。
- 棚卸し……その日、何が起きたか、何が決まったか、何を学んだかを洗い出す
- 振り分け……それぞれを、どのファイルに残すべきか考える(1か所とは限らない)
- 書く……ただし、同じ内容を二重に書かない。正本(本物の置き場)は1か所に決めて、他の場所からは「詳しくはこちら」と参照リンクだけを張る
- 守る……パスワードのような秘密は書かない。あいまいな所は推測で埋めず、印を付ける
- 報告……最後に、「どこに、何を記録したか」を一覧の表で見せる
この最後の報告があるので、私は「どこに何を残したか」を、いつでも一目で確かめられます。
なぜ、そこまでするのか
道具の記事で、AIの記憶は消える、と書きました。
消えるからこそ、記録が効いてきます。「記録して」の一言で、その日の仕事が——AIの中ではなく——自分の側に、少しずつ積み上がっていきます。
一日の終わりに、ひとこと。それだけで、明日の自分が楽になります。
