これは、読むだけで大丈夫な回です。
聴くほうの音楽なら、好きです。ただ、本格的に作曲をするわけではありません。
そんな私の動画に、いまは自分で用意した曲が流れています。今日は、その曲をどう用意しているか。それから、AIとの役割の分け方の話です。
曲は、言葉で頼む
曲づくりに使っているのは、ElevenLabs(イレブンラボ)です。ほしい曲の雰囲気を文章で伝えると、曲ができあがって戻ってくるAIのサービスで、歌入りでも、歌なしでも作れます。
たとえば、短い場面が切れ目なくくり返す動画(ループ動画)用には、こんな頼み方でした(要約です)。心が落ち着く穏やかな曲を8曲。ボサノバ風やクラシック風、ポップ風、ヒーリングなど、テイストを変えて。眺めていて、ほっとできるように。
私の注文は、そこまで。楽器やテンポの組み立ては、Claude Codeが引き受けて、ElevenLabsに頼んでくれました。
測れても、聞けない
あとで、できた8曲の音の大きさをClaude Codeが測ると、そろっていませんでした。同じ調子で頼んだはずなのに、曲ごとに大きかったり小さかったり。いちばん控えめだったのは、やさしいピアノの曲です。
そのピアノの曲を、基準の大きさまで持ち上げてもらいました。
ここで、AIにできないことが一つ出てきます。Claude Codeは、音の大きさを数字にして比べることはできても、その音を聞くことはできません。持ち上げたピアノが、耳にどう届くか。そこは、AIには判断がつきません。
そこでClaude Codeから、持ち上げる前と後の曲を聞き比べてほしい、と頼まれました。自分の耳で比べると、静かな曲の強弱は、ちゃんと残っていました。これでいい、とClaudeに伝えています。
数字を出すのはAI、聞いて決めるのは私。
手持ちの曲だけで、11分に
その8曲のうち4曲を使って、11分ほどの動画を1本作りました。季節ごとの景色を中心に、45の場面が続いていく動画です。
曲については、「新しくは作らず、今ある曲から、心地よさ・楽しさ・癒やしを軸に組み合わせて」とお願いしました(これも要約です)。
Claude Codeがまず調べたのは、1曲の中での音の大きさの揺れでした。やさしいピアノの曲は、出だしが静かで、後半にかけて大きくなる。この曲を入れると、季節の始まりのところだけ、音が小さく聞こえてしまいます。私が聞き比べるより先に、この曲は数字の段階で外れました。
残りの曲は、春にギター、夏にボサノバ風、秋にクラシック風、冬にヒーリング、という並びになりました。並べたのも、景色の切り替わりに合わせて曲がなめらかに入れ替わるようにしたのも、Claude Codeです。
通しで聴いてみて、引っかかるところはありませんでした。いい曲になった、と伝えています。
気をつけていること
ElevenLabsでは、無料のプランで作った曲を、仕事や収益につながる形(商用利用)には使えません。収益化する動画や仕事の動画に使うなら、作る前に有料のプランを確かめておくと安心です。
もう一つ。AIで作った曲でも、YouTubeの自動チェックで「すでにある曲と一致」と判定されたことがあります。動画を上げたあとは、申し立ての欄を自分から見に行くようにしています。
私の出番は、二つだけ
振り返ってみると、作業のほとんどはAIが受け持っていました。組み立ても、測ることも、そろえることも、並べることも。
私の側に残ったのは、二つです。どんな気分の曲にしたいかを言葉にすること。仕上がりを聞いて、よしあしを決めること。
楽譜は一枚も書いていません。それでも、あの11分に流れているのは自分の曲だ、と思っています(権利の話ではなく、気分を決めて、最後にうなずいたのが自分だった、という意味です)。
【note実践版へ】
この回の実践版(noteで公開)では、Claudeにどう頼んだか、8曲の中身と費用、つまずいたこと(「時間切れ」と表示されたのに、曲はきちんとできていた話など)を、くわしく書きます。有料のプランを選ぶときに確かめたい点は、もう一本の回で取り上げます。
