これは、読むだけで大丈夫な回です。
AIで作った曲を、どう仕上げるか。その手順を教える作曲の講座が2本あり、話した内容を文字にしたものが手元にありました。今日は、その講座のやり方を、いつも使っているAIの道具に置き換えてもらった話です。この連作でここまで書いてきた音楽の回を、まとめて見渡す回でもあります。
講座の仕上げは、4つの段階
講座で教えていた仕上げは、大きく4つに分かれていました。
1. 曲の素材を用意し、楽器ごとに分けて使う
2. 場面の切り替わりを、効果音などでなめらかにつなぐ
3. 楽器ごとの音量をそろえ、気になる所だけ直す
4. 曲全体の大きさを、流す先に合わせて整える
講座では、これを音楽を編集する専用のソフトの上で、耳で聞きながら進めていました。そのソフトは、この作業では使っていません。
やり方だけを、借りてくる
講座の文字起こしをClaude Codeに読んでもらうとき、お願いしたのは、講座の道具をそろえることではありませんでした。やり方の中身を読み取って、手元の道具で応用できる形にまとめてほしい、ということです。
Claude Codeがまず手を付けたのは、文字起こしの読み直しでした。自動で文字にしたものだったので、専門の言葉が別の言葉に化けていたのです。確かなもの、推し量ったもの、聞き取れないものを分けて、読み替えの一覧を作ってから、中身の整理に入っています。
4つとも、手元の道具で届いた
読み替えたうえで、Claude Codeは4つの段階を1つずつ、手元の道具に置き換えました。
- 楽器ごとに分ける=曲づくりに使っているElevenLabsの、曲を分ける機能
- なめらかにつなぐ=できた曲の、決めた数秒だけに手を入れる小さな道具
- 楽器ごとにそろえる=分けた音を1つずつ上げ下げして、また重ねる
- 全体の大きさを整える=測る道具と、そろえる道具
どれも、この連作の回で1つずつ書いてきたものです。講座で使っていた道具のうち、手元で同じことができるものや、商用に向かないものは、Claude Codeが理由を付けて外しています。
始める前に、全部を測った
置き換えに取りかかる前にClaude Codeがしたのは、手元にある曲の身体測定でした。15本、すべて同じ物差しです。
音の大きさが曲ごとにばらばらだったこと、音の山が天井に触れている曲があったことが、ここで分かりました。そしてもう1つ、以前に作った広告用の短い曲で、記録に残していた数字と、測り直した数字が大きく食い違っているのが見つかりました。
その曲をどう扱うか、Claude Codeから案が出てきました。作り直さず、記録を測り直した値に書き換え、使い道を「ナレーションの短い広告向け」に絞る。その案に任せる、と私は返しました。
順番は任せ、耳で決めた
提案は5つあり、私はそのうち4つを全部やってほしい、順番は任せる、と返しました。Claude Codeは、まず測る道具を作り、お金のかからない作業から進め、費用のかかる作業はあとに回しています。
数字で効果が出たものは、最後に、元の音と並べて聞いてほしいとClaude Codeに頼まれました。並べて聞いた3組には、どれにも「いいと思います」と答えました。
工程は、道具を選ばない
講座の道具は、1つも足していません。それでも、講座が教えていた4つの段階には、それぞれ手元の道具が届きました。
探すのはClaude Codeの数字、決めるのは私の耳、という分け方でした。借りたのは道具ではなく、段取りでした。この連作の音楽の回のうち3本は、この置き換えの地図から枝分かれしたものです。
【note実践版へ】
この回のnote版では、読み替えた言葉の例、講座から外した5つとその理由、Claude Codeが選んだ作業の順番と理由、記録と食い違った数字、かかった費用の合計、まだ分かっていないことの一覧を、くわしく書いています。
noteで読む:「Claude Code × ElevenLabs(音楽作成AI) 作曲の講座で習う4つの工程を、音楽編集ソフトを使わずにやってみた」
