これは、読むだけで大丈夫な回です。
前の回で、AIに作ってもらった曲の音量を、配信先の基準にそろえた話を書きました。今日はその続きで、そろえて合格したはずの音が、動画に入れたとたんに基準からはみ出していた話です。
音を付け直していた
短い場面を切れ目なくくり返す「ループ動画」は、音の大きさの目安を途中で切り替えていました。長い動画は、切り替える前の目安のまま。短い動画は新しい目安で作ってありましたが、数が多く、全部は確かめていませんでした。
そこで私は、前の動画の音を付け直すことにしました。映像はそのままで、音だけを入れ替えます。
長い動画は全部を入れ替えました。短い動画は、Claude Codeが入れ替える前に、まず全部を測りました。基準から外れていたものだけを付け直し、合格していたものには手を付けていません。
ファイルでは合格、動画では不合格
入れ替え用の音そのものは、単体で測った時点では、1本残らず基準の内側でした。
ところが、その音を映像と一緒に1本の動画にまとめ、動画の状態で測り直すと、音の山の高さが基準を越えていました。なかでもピアノの曲は、はっきり割れる側まで出ていました。
作り直しても、同じ数字だった
いちばんはみ出していたピアノの音を、Claude Codeが作り直し、改めて動画に組み込みます。測り直すと、数字は一つも変わっていませんでした。
同じ数字が返ってくる以上、手を入れた音の側には答えがない。Claude Codeが次に目を向けたのは、動画ファイルに音を詰め込むときの圧縮です。容量を小さくする処理を通ったあとで、山がせり上がっていました。高くなる量は、曲ごとに違っていました。
山を、あらかじめ低く
そこでClaude Codeは、せり上がる分を織り込むことにしました。動画に入れる前の音の山を、基準よりさらに低いところで押さえてから入れ直すと、圧縮を通っても基準の内側に収まりました。音の大きさのほうは、変わっていません。
ここまでの作業の裏では、ffmpeg が動いています。音と動画を扱える無料のソフトで、測定も書き出しも、Claude Code がこれを操作しました。
数えそこねにも、気をつけた
途中で、もう一つ引っかかりました。動画のまま測ろうとしたら、測る道具が「1本も無い」と返してきたのです。
中を開けば、動画はきちんと並んでいます。取りこぼしの原因は道具の側で、探す対象に動画の形式が入っていませんでした。拾えるように道具を書き換えたのも、Claude Code です。
測る場所を、後ろにずらした
この件のあと、Claude Codeは、音の山は動画に仕上げてから測る、と決めごとに書き足しています。
その次の日、YouTubeに長いループ動画を出すときも、Claude Codeは仕上がった動画のまま測ってから上げています。
仕上げの途中で合格していても、最後のひと手間で、結果はずれることがあります。確かめるのは、相手に渡す形にしたあと。音に限らず、画像でも文章でも同じことが言えそうです。
【note実践版へ】
この回のnote版では、音のファイルと動画で数字がどれだけ違ったかの表、曲ごとの持ち上がり方、山をどこまで低くしたか、探し方しだいで「無い」と出たファイルの話を、くわしく書いています。
noteで読む:「Claude Code × ffmpeg(無料の音と動画の加工ソフト) 音のファイルでは合格なのに、動画にしたら音が割れた——圧縮で音の山が持ち上がる」
