これは、読むだけで大丈夫な回です。
AIに曲を作ってもらうと、同じように頼んだつもりでも、仕上がりの音の大きさが曲ごとに違います。今日は、その大きさをそろえた話です。数字の細かいところは出さずに、考え方だけを書きます。
配信先は、勝手にそろえている
Spotifyは、流す前に曲の大きさを自動で調整していて、その基準にしている大きさを公式に公開しています。
Claude Codeに、その説明を英語の原文のまま読んでもらいました。分かったのは、次のようなことです。
- 基準を上回る曲は、その分だけ音を絞って流す
- 基準より小さい曲は、上げて流す。ただし、音が崩れないだけのゆとりが残る所までしか上げない
- 音の山のいちばん高い所(ピーク)は、天井から少し離しておくように、と書いてある
YouTubeも同じような調整をしていると言われていますが、YouTube自身が数字を出している説明は、まだ見つけられていません。
大きすぎた2曲
測るのに使ったのは、ffmpegという無料の音と動画の加工ソフトです。Claude Codeがこれを動かして、手元にあった3人組の明るい歌の曲2本を測ると、どちらもSpotifyの基準より大きく作られていました。しかも、音の山が天井にくっついた状態です。
大きく作っても、配信先で下げられてしまえば、聞く人にとっての大きさは同じです。残るのは、天井すれすれの山だけ。ファイルを変換するときに、音が割れる心配が出てきます。
そこでClaude Codeは、2曲とも全体を少しだけ下げました。曲の中の大小の差は、そのままです。それだけで、山と天井のあいだにすき間ができました。
静かすぎたピアノ
反対に、静かなピアノの曲は、基準よりかなり小さく作られていました。
この曲は、ループ動画に使う曲どうしの大きさをそろえるために、Claude Codeが基準まで持ち上げ、はみ出しそうな山だけを押さえました。Claude Codeの見立てでは、こういう曲は、配信先に預けても基準に届く前に上げ止まってしまうそうです。
ここで、Claude Codeから一つ頼みごとがありました。押さえたせいで強弱が消えていないか、耳で確かめてほしい、というものです。私が元の曲と並べて聞き、これで問題ない、と返しました。
その数字を、どこに当てるか
いちばん気をつけているのは、基準の大きさを「何に」当てるかです。
曲だけを流す動画なら、完成した音をそのまま基準にそろえます。けれど、語りの入る動画は話が別です。後ろの曲を単独で基準に合わせても、声が重なれば全体の大きさは変わります。見るのは、声を重ねたあとの全体です。曲だけの段階では、大きさより先に、声が乗る余地を見ます。
この使い分けは、表にして、Claude Codeが作業のたびにたどれる場所に書いてあります。
大きくするより、ゆとりを残す
そろえる、という言葉からは、小さい音を持ち上げる作業を想像しがちです。
3人組の2曲では、手を入れた向きが逆でした。大きすぎる曲を下げて、天井との間にゆとりを作る。測ったのも、そろえたのもClaude Code。上げた曲を最後に聞いて決めたのは私です。
【note実践版へ】
この回のnote版では、Spotifyの説明に書いてある具体的な数字、2曲とピアノの曲の測定結果、そろえる道具の中身、ループ動画の道具の目標を変えたときのつまずきを、表つきでくわしく書いています。
noteで読む:「Claude Codeで、AIで作った曲の音量を「−14 LUFS」にそろえる——Spotifyが基準にしている「聞こえる大きさ」とは」
