AIの用語 早見表——分からない言葉が出たときに、ここを見る

目次

これは何

分からない言葉が出たときに引く表です。あわせて、私自身の備忘録でもあります。

2026年6月24日から、AIを仕事の相棒として本格的に使いはじめました。そのあいだに出てきた言葉を、まとめてあります。

探している言葉があるときは、上の目次から「その言葉の仲間」を選んでください。「読むだけ」「書き換える」「安全装置」のように、性質でまとめてあります。

五十音順にしていません。知りたいのは意味そのものより「押して大丈夫なのか」だと思うからです。

ページの後半には、その言葉がいつ出てきたか(年表)も置いてあります。そちらは読み物です。

画面のボタンで迷ったときは

このページは、言葉の意味を引くための表です。
それとは別に、いま画面に出ているボタンを押していいのかを見分けるための一枚があります。

  • 用語とボタンの早見表——「これ、読むだけ? 戻せる?」だけで見分けるカード。初心者が実際につまずいた質問も載せています。

役割が違います。こちらはあとから引く辞書、あちらは手を止めて確かめるカードです。急いでいるときは、あちらを先に。

まず、これだけ

分からない言葉やボタンが出たら、次の1つだけ確かめてください。

これは「読むだけ」か、「書き換える」か。

  • 読むだけなら、何をしても壊れません
  • 書き換えるものでも、戻せます(それがGitの役目です)

そして、もう1つ。

確認の窓(ダイアログ)が出たら、それは失敗ではありません。勝手に進まないための一時停止です。出る=安全の合図です。

覚えるのはこの一行だけで足ります。

分からないものが出たら「これ、読むだけ? 戻せる?」と聞く。迷うボタンは押さず、AIに任せる。確認の窓は、味方。

用語の早見表①——読むだけ(何をしても壊れない)

  • Grep(グレップ)——大量の紙から「この言葉が入った行」だけ探す虫めがね。読むだけ。
  • Read(リード)——ファイルを開いて眺めるだけ。読むだけ。
  • git fetch(フェッチ)——ネット上の棚の在庫表を「見るだけ」取り寄せる。絶対に壊れません。
  • tool-results(保存ファイル)——出力が大きいとき、いったんメモ用紙に書き出す置き場。読むだけ。消えても作り直せます。

用語の早見表②——書き換える(でも戻せる)

  • コミット——ノートに「ここまで保存」としおりを挟む。挟んだところまで戻せます。
  • push(プッシュ)——その保存を、ネット上の金庫へ送る。二重保存。手元が消えても復元できます。
  • git pull(プル)——出社したら、まず本店の最新の帳簿を受け取る。手元の作業は消えません。作業前に1回が決まりごと。
  • git mv(ギット・ムーブ)——ファイルの名前を変える(履歴を保ったまま)。記録に残るので戻せます。
  • 枝(ブランチ)/合流(マージ)——本のコピーに別の机で書き込み、良ければ正本に反映。本体を汚さずに作業できます。

用語の早見表③——安全装置(出たら「止まった」証拠)

  • 確認ダイアログ——「これ、やっていい?」の確認窓。出る=勝手に進んでいない証拠。
  • 許可リスト——「これは毎回聞かなくてOK」と登録しておく名簿。名簿に無い操作は必ず確認が出ます。
  • 先頭一致——名簿と照らすとき「コマンドの最初の部分」で見分けるしくみ。余計なものが挟まると別物扱いになって、また窓が出ます。
  • ワイルドカード(アスタリスク)——「ここは何が来てもいい」という虫食い部分。日付やIDが毎回変わっても1件で受けられます。
  • サンドボックス——作業を「決めた囲いの中だけ」で走らせる仕組み。囲いの外には手が届きません。囲いの外を触ろうとすると、その場で止まって確認が出ます。

用語の早見表④——入れもの・仕組みの言葉

  • Git(ギット)——全部の版を覚えている、巻き戻し装置。上書き保存ではなく、毎回「新しい巻」として保存しているので、何巻目にでも戻れます。
  • GitHub(ギットハブ)——そのGitの記録を、インターネット上にも置いておく場所。パソコンが壊れても、ここから全部戻せます。
  • リポジトリ——その記録をまとめて入れておく箱ひとつ分。
  • origin/main、”up to date”——手元の棚と、ネット上の棚が「一致している」という表示。一致=バックアップ済みの合図。
  • .gitignore(ギットイグノア)——「これはGitに覚えさせない」というリスト。動画の素材や、自動で作られる巨大なデータなど、記録しても意味がないものを外します。
  • CLAUDE.md(クロード・エムディー)——AIに毎回読ませる「仕事のルール」を書いた紙。ここに書いたことは、毎回の会話の前提になります。
  • ワークツリー(仮の机)——同じ倉庫を、別の机の上にもう一組広げること。本机を汚さずに試せます。合流させないと本机には入りません。
  • スキル——「この手順でやって」とAIに教え込んだ手順書。合図の言葉で呼び出します。
  • サブエージェント(職人)——本体とは別に働かせる担当。大量の調べものなど、任せて結果だけ受け取る仕事に使います。
  • hook(フック)——「〜したら、自動で〜する」という仕掛け。お願いではなく、必ず走ります。
  • プラグイン——アプリに後から足す部品。他人が作ったプログラムなので、入れる前に「何を読むのか」を確かめます。

用語の早見表⑤——AIそのものの言葉

  • ローカル——自分のパソコンの中だけで処理すること。外に何も出ません。
  • クラウド——自分のパソコンではなく、ネットの向こう側で動くこと。ローカルの反対です。パソコンを閉じても動き続けます。
  • セッション——AIとの、ひと続きの会話。閉じると、そこまでのやりとりは持ち越されません。1つの用件につき1つにしておくと、話が混ざりません。
  • プロンプト——AIへの頼み方の文章。同じことを頼んでも、書き方で結果が変わります。よく使うものは、取っておいて使い回します
  • モデル——AIの中身の種類。同じサービスの中に、賢いが遅いもの・速いが浅いものがあります。用途で選びます。
  • API(エーピーアイ)——外のサービスに仕事を頼む窓口。
  • APIキー——その窓口を使うための鍵。鍵は、ファイルに直接書きません。
  • 埋め込み(ベクトル化)——文章を「意味の座標」に置き換える作業。「犬」「イヌ」「わんちゃん」は文字が違っても近い場所に置かれるので、言葉が違っても意味の近いものを探せます。
  • ハルシネーション——AIが、自信のある顔で間違えること。「できません」と言われても、実はできることがあります。だから数字と固有名詞は、必ず元と見比べます。
  • IMEの単語登録(短縮よみ)——短い読みを打つと、長い文章がまるごと出てくる仕掛け。短縮ダイヤルと同じです。

用語の早見表⑥——外とつなぐ言葉(第3期に出てきます)

ここから先は、第1期・第2期の方には、まだ要りません。外のサービスにつなぐ段になって、はじめて出てくる言葉です。飛ばして構いません。

早見表①〜③は「読むだけか、戻せるか」で見分けました。外とつなぐ言葉は、別の3つで見分けます。

  • これは鍵か——渡すと、相手が私の代わりに動けるもの
  • これは切れるか——期限があって、ある日止まるもの
  • これはお金が減るか——使うと持ち点が減るもの

### 鍵の言葉

  • トークン——期限つきの鍵。APIキーと役目は同じですが、ある日、切れます。切れると、動いていたものが黙って止まります。
  • 環境変数(かんきょうへんすう)——鍵の置き場所。パソコンそのものに預けておき、ファイルには書きません。ファイルに書くと、保存したときに鍵ごと外へ出てしまうからです。
  • OAuth(オーオース)——パスワードを渡さずに「私の代わりに動いていい」と許可する仕組み。合鍵を作って渡すのに近く、あとから取り消せます
  • 2段階認証——鍵に、もう一つ鍵をかけること。鍵が盗まれても、それだけでは開きません。

### つなぎ目の言葉

  • MCP——AIに外の道具を差し込む口。差すと、AIがそのサービスを直接さわれるようになります。
  • webhook(ウェブフック)——向こうで何か起きたら、こちらへ知らせが飛んでくる仕掛け。こちらから何度も聞きに行かなくて済みます。
  • ドメイン——サイトの住所。⚠ 自動更新を切ると、ある日なくなります。

### お金の言葉

  • 従量課金(じゅうりょうかきん)/クレジット——使った分だけ減る持ち点。⚠ 上限を決めたのに効いていなかったことが、実際にありました。設定した画面ではなく、減った数字のほうを見ます。
  • 自動更新——放っておくと、毎年また引き落とされる設定。⚠ ただし切ると失うものもあるので、切る前に「何が止まるか」を確かめます。

### 直したのに、変わらないとき

  • キャッシュ——前の状態を覚えている一時的な控え。直したのに古いまま見えるときは、たいていこれです。
  • 下書き/公開——下書きは、自分にしか見えていません。公開を押すまで、外には出ません。
  • リビジョン——前の版が残っている記録。⭐ 消してしまっても、ここから戻せます。2026年8月28日、私は消してはいけない部分を消しましたが、これで元に戻りました。

ボタンと画面の表示

  • 「コミット」ボタン——手で「ここまで保存」を押す入口。押さなくて大丈夫です(AIが保存します)。
  • 「PR作成」ボタン——「この変更、見てもらってから反映していい?」と回覧板に回すもの。一人で使う棚では出番がありません。
  • 「+2 -1」などの数字——緑のプラスが増えた行数、赤のマイナスが消えた行数。変更の量の目印です。保存すれば消えます。
  • 「保存していない変更」——まだ「しおり」を挟んでいない状態。慌てなくて大丈夫です。
  • 確認ダイアログの「1回だけ許可/常に許可/拒否」——「今回だけOK/今後もOK/やめて」の三択。分からなければ「拒否」で止めて聞けばいい。

画面に出る言葉——これはエラーではありません

実際に私が止まったものだけを並べます。

  • rejected(リジェクテッド)——発送したら「本店の方が新しいです」と差し戻された状態。壊れていません。もう一人の自分(別の端末)が先に働いた報せです。
  • Note has already been taken——「その名前は、もう使われています」。過去の自分が同じ名前を使っていただけ。名前を変えれば通ります。
  • 貼り付けても、画面に何も出ない——これは正常です。入力欄によっては、貼り付けた文字が表示されません。知らないと必ず不安になりますが、失敗していません。
  • 一回終了して、開き直すと直る——設定を変えても、すぐには効かないことがあります。再起動で直るなら、壊れていません。
  • 「サンドボックスでブロックされました」——決めた囲いの外を触ろうとしたので、止まっただけ。安全装置が働いた証拠です。
  • ファイル名が文字化けする——WindowsとMacで、文字の扱いが違うために起きます。中身は壊れていません。

⚠ ひとつだけ、線引きがあります

確認の窓が守ってくれるのは、主に「消す」操作です。

「送る・公開する・買う」は、窓ではなく「AIが勝手にやらない約束」で守っています。だから「窓が出るまでは何をしても安全」ではありません。戻せない操作は、慣れても人が確認します。

なぜ、この表を時系列でも並べたのか

ここから先は読み物です。

この表を作っていて、はっきりしたことがあります。

同じ言葉でも、時期によって、聞きたいことが変わる。

たとえば「Git」は、2か月のあいだに3回、ちがう顔で出てきました

  • 7月15日——「コミットって、押して壊れないか」
  • 7月22日——「2台で同時に触ったらどうなるか」
  • 8月27日——「Gitって、そもそも何のためにあるのか

安全 → 運用 → 目的の順に上がっています。「何のためか」を、いちばん最後に聞いていました。

自分では遅れているように感じていましたが、並べてみると順番としてはむしろ自然でした。触って怖くなくなり、回せるようになって、はじめて「これは何のためにあるのか」を知りたくなる。

ところが、市販の教材はたいてい逆順です。まず定義、次に目的、最後に操作。だから最初のページで止まるのだと思います。

年表——私の疑問は、こう変わった

### 第0期(6月24日〜7月6日)——何が分からないかが、分からない

最初の2週間、私は初心者向けの記録を1本も書いていませんでした。

困っていなかったわけではありません。逆です。何が分からないのかが、分からなかったのだと思います。作業そのものは動いていました。初日は3件だった保存の記録が、5日目には132件になっています。手は動いている。でも「これは何なのか」という問いは、まだ出てこない。

記録が残っていないこと自体が、この時期の特徴でした。

### 第1期(7月7日〜7月16日)——「壊さないか」

7月7日に、私は自分が何を持っているかを一覧にしました。この日の作業量は、2か月で3番目に多い日でした。

そして、その6日後から、用語の記録が噴き出しています(7月13日・15日・16日)。このとき書いた早見表の冒頭に、当時の私の言葉がそのまま残っていました。

「専門用語もボタンも、意味は分からないが文脈で大丈夫と判断している。初心者にはこれが本当に分からない」

この時期に怖かった言葉は、全部が「安全」の問いでした。上の早見表①②③が、ちょうどその範囲です。

### 第2期(7月17日〜7月31日)——「どう回すか」

半月経って、問いの形が変わりました。7月22日に「スマホと母艦の並走運用」を書いています。

第1期は「pushって壊れないか」。第2期は「2台で同時に触ったらどうなるか」。道具が怖い段階から、道具を回す段階に移っています。

### 第3期(8月1日〜8月27日)——「外とつないで、大丈夫か」

8月に入って、書いたものの量が変わりました。初心者向けの手順書が、7月の8本から24本へ。3倍です。

増えただけではありません。中身が入れ替わりました。

7月の手順書は、ほとんどがAIの道具そのものの話でした。保存のしかた、通知の出し方、2台の使い分け。画面の内側の話です。

8月に書いた24本を並べると、こうなります。

  • 8月4日〜6日——Google広告・Googleスプレッドシート・メタ広告
  • 8月6日〜7日・12日——予約の仕組みと、お金の受け取り
  • 8月4日・8日・13日・17日・21日——本の出版
  • 8月11日——アクセスの計測
  • 8月25日——動画の投稿

全部、外のサービスにつなぐ話です。画面の内側から、外側へ出ました。

問いの形も、また変わりました。

  • 第1期——「これ、押して壊れないか」
  • 第2期——「2台で同時に触ったら、どうなるか」
  • 第3期——「この鍵を渡して、大丈夫か」

APIAPIキーという言葉が出てくるのは、この時期です(早見表⑤)。外のサービスに「私の代わりに動いていい」と許可を出す仕組みで、そうするとその鍵をどこに置くかが問題になります。

この時期に出てくる言葉は、上の早見表⑥にまとめました。トークン・環境変数・OAuth・MCP・従量課金——どれも第1期には一度も出てこなかった言葉です。

8月に、はっきり変わったこと

危ないものの出どころが、自分の手から、外に移りました。

第1期にこわかったのは「自分が操作を間違えること」でした。ところが8月に「触らない」と決めたものは、3つとも外から入ってくるものです。

  • 8月9日——設定の奥にある切り替え。触るとAIの道具そのものが使えなくなる(実際に試して確かめました。戻すのに一度サインアウトが要りました)
  • 8月10日——他の人が作った拡張。気づかないうちに外へデータを送るものが出回っている、という報告を受けました。作った本人にその気がない場合もあるそうです
  • 8月23日——スマホから遠隔で操作する仕組み。手軽さの正体は、アカウントの全部が見えることでした

🔴 どれも、操作を丁寧にしても防げません。入れるか入れないかを、入れる前に決めるしかない。

第1期は「押して大丈夫か」でした。第3期は「入れて大丈夫か」です。押すのは自分の手ですが、入れるものは他人が作っています。ここが、いちばん大きな違いでした。

8月の半ばで、もう一度変わりました

月の半ばから、また形が動いています。

  • 8月15日——SNSの数字を、人から聞くのではなく自分で数える手順を書きました
  • 8月22日——作ったものを、人に配る手順を書きました

「使う」から、「確かめる」「渡す」へ。もう、自分が使う道具の話ではなくなっています。

参考までに、保存の記録は6月272件・7月1,545件・8月2,162件でした。量は増え続けていますが、増えたのは操作ではなく、外とのつなぎ目です。

この記録の限界

正直に書いておきます。

その日、私がどう質問したかの記録は残っていません。AIとのやりとりそのものは、あとから遡れませんでした。ここにあるのは「その日、何を作ったか・何に困ったか」です。分からないところは、推測で埋めていません。

これから

このページは期間ごとに足していきます。いまは第3期(2026年8月27日)までです。第4期は、そういう時期が来たら書きます。

もしこれを読んで「いま自分は第1期だ」と思われたなら、それで大丈夫です。私も同じところにいました。2か月目に、自然に次の疑問が出てきます。

⚠ ひとつだけ。第3期の話は、第1期の方には、まだ要りません。外のサービスにつなぐのは、道具が怖くなくなってからで間に合います。順番を飛ばさないほうが、結局は早いです。

はじめての方へ

このページは言葉を引くための表です。AIを仕事に入れる最初の一歩は、別にまとめてあります。

図で見たい方には、こちらもあります。

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